高齢者住宅のリフォームで失敗しない7つのポイント

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転倒・転落しない階段にする工夫

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【転倒・転落しない階段にする工夫】

 

 

階段は転落事故が起きやすい場所です。高齢者による階段からの転倒・転落は、重症または死亡事故につながります。

 

理想の階段は、階段の中ほどに踊り場があるタイプ。万が一、上で階段を踏み外しても踊り場で止まるからです。

 

もし階段が急こう配ならば、こう配を緩やかにする工事も検討します。

 

 

 

【手すりは必ずつける】

 

階段は、高齢者にとって非常に危険な場所。階段には必ず手すりをつけましょう。

 

手すりの高さは、75から80センチ。壁の両側に取り付けるのが難しければ、下りるときにつかまりやすい側に手すりを取り付けます。

 

手すりの両端は水平部分を20センチ以上とり、連続してつけます。また、衣服が手すりの端部にひっかからないようにします。

 

 

 

【階段のサイズと滑り止め】

 

安全な階段のサイズは、蹴上げ20センチ以下、踏み面は25センチ以上、蹴込み3センチ以下が望ましく。

 

段鼻を目立たせるよう工夫をします。集成材の段板に溝を掘り、黒いゴムを埋め込んでもいいでしょう。滑り止めになるうえ、階段の端の部分がよく見えて下りやすくなります。

 

 

 

【階段の照明は足元を見やすく】

 

頭上からの照明は、自分の影で足元が見えにくくなります。照明は、足元を明るく照らす足元灯の設置、壁つけ照明を組み合わせましょう。

 

 

 

【エレベーターや階段昇降機】

 

最近は家庭用のエレベーターも普及したため、買いやすい値段になってきました。およそ200万円程度で設置が可能です。生活空間を2階に残すのであれば、エレベーターや階段昇降機の利用も考えます。

 

高齢者や障がい者の階段昇降動作を手助けする用具として、階段昇降機があります。

 

いろいろな形状の階段に対応可能な機種が開発されており、大がかりな改造工事なしに既存の階段で使用可能なものもあります。

 

 

 

【いつかはワンフロアで生活できるように設計をしておく】

 

足腰が衰えたときに、まず辛くなるのが階段の上り下りです。

 

そこで、いつかは1階に寝室を移し、1階で食事・睡眠・入浴・トイレといった暮らしのすべてができるように設計しておきましょう。

 

 

 

【リフォームは体力と気力のあるうちにする】

 

リフォームをするタイミングは人それぞれ。

 

ただし、大がかりな工事をするには気力と体力が必要です。後期高齢者になればなるほど、工事が必要なのに体力と気力が不足し、工事に踏み切ることができなくなります。

 

工事をする業者の情報収集にはじまり、工事の打ち合わせ、ショールーム見学など行動も必要です。さらに、設備機器、照明、内装材、建具など施主が決めることは山ほどあります。

 

そして、案外忘れがちなのが、工事をする前の片づけと不要な物の処分作業です。

 

 

 

【その他】

 

階段を昇れなくなったときにどう対応するか、あらかじめ考えておきましょう。ホームエレベーター、階段昇降機の設置など。最近では押し入れスペースがあれば、小型エレベーターの取り付けができます。

 

階段の手すりは、両側についていたほうが安定して昇り降りできます。手すりは少し長めにつけておきます。手すりに袖などをひっかけないよう、手すりの端は下向きに折れ曲がったものを選びます。

 

階段の途中に踊り場があれば、万が一転んだときも被害が最小限ですみます。

 

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