高齢者住宅のリフォームで失敗しない7つのポイント

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中規模リフォームの注意点

 

【中規模リフォームとは】

 

中規模のリフォームは、おおよそ300万円前後の工事となります。

 

・外壁塗装
・屋根瓦取り換え
・トイレ
・キッチン
・洗面所
・浴室
・リビング
・サッシ取り換え

 

など。

 

 

 

【リフォームにかかる費用の注意点】

 

たとえばキッチン。システムキッチン代金が100万円とします。システムキッチンを設置する周囲の床や壁、天井の内装工事と収納造作が必要になります。ここでは70万円とします。合計170万円とわかります。

 

しかし、じっさいには工事をする内装職人さんの工賃がかかります。職人さんの車の駐車代金、マンションならばエレベーターや通路の養生費用もかかる場合もあります。

 

 

 

【見えない人件費に注意する】

 

一業者だけで終わる小規模の部分リフォームでなく、間取りや配管の変更を含む全面リフォームの場合、解体工事や配管工事、電気工事などの費用がかかります。

 

かかる材料費のほかに、専門の職人さんが何人、何日働いたかといった「人工(にんく)」を計算します。人工は、だいたい2.5万円から3万円となります。

 

 

 

【小運搬】

 

あまり見慣れない費用に「小運搬」があります。これは、業者が荷物や材料を車から降ろして、現場まで運び入れる手間賃です。

 

たとえば、家の前の道路が私道や、途中に階段がありトラックが入れず、資材の搬出入が手作業になってしまう。マンションであれば、エレベーターのないところも資材の搬出入に手間がかかってしまいます。

 

道路からすぐに材料を運び込めれば2日間で工事が終わるところ、運搬に時間と手間をとられて3日かかれば、工賃は1日分が余計にかかる計算です。

 

 

 

【電気の容量は大丈夫】

 

リフォームで忘れがちなのが分電盤工事です。

 

工事をすれば、たいてい家の中で使う電気製品が増えます。家の中で使う電気量が大幅に増えるのです。

 

たとえばトイレの洗浄便座、冷暖房装置(200Vエアコン)、浴室乾燥機、キッチンの食洗機、電子レンジなどです。

 

引込口配線の太線化工事だけでも工事費が3万円程度かかります。分岐回路の増設工事の工事費も1.5万円程度。

 

工事後にも今のままで電気の使用量が足りるかどうか、分電盤の工事が必要かどうか、公示前に業者に確認しておきましょう。

 

 

 

【リフォームの目標をもつ】

 

リフォームには6つのモノサシがあります。この6つを確実に押さえれば、住宅の性能を回復させ、住みやすい住宅が手に入ります。

 

・劣化対策(木材の腐朽など、建物の劣化防止)
・耐震性(耐震性能を満たすための構造基準)
・維持管理(住宅の点検・清掃・修繕が行いやすい)
・省エネルギー性(冷暖房時の省エネルギー)
・バリアフリー(身体機能の低下による住宅内の移動の安全、介助を容易にする措置)
・防耐火性(火災の早期覚知のしやすさ、脱出対策、外部からの燃えにくさ)

 

高齢者であれば、バリアフリー、耐震性、劣化対策を優先するといいでしょう。

 

 

>>>大規模リフォームの注意点

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