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家庭用の核シェルターの値段
北朝鮮による弾道ミサイル発射や大規模な地震、火山の噴火・・・。
大規模地震など自然災害をはじめ、核攻撃による放射能の汚染からも人命を守る非常時に一時避難できる一般家庭向けの地下シェルターへの関心が高まっています。大手住宅メーカーによる参入の動きもでています。
ここでは家庭用核シェルターの値段や普及率について説明します。
【核シェルターの人口当たりの普及率】
日本核シェルター協会の調べでは、人口あたりの核シェルターの普及率は以下のとおりになります。
・スイス 100%
・イスラエル 100%
・ノルウェー 98%
・アメリカ 82%
・ロシア 78%
・イギリス 67%
・シンガポール 54%
それに比べ日本はわずか0.02%となっています。
【核シェルターの値段】
海外製、日本製、性能によってシェルターの値段はまちまちです。
たとえば住宅大手のサンヨーホームズの一戸建て住宅の庭に埋め込む地下室タイプの防災シェルターは、施工費込で約400万円からでオプションで空気清浄器などを設けることも可能です。
米国ロサンゼルスのアトラス・サバイバル・シェルターズ社の核攻撃も想定した家庭用の地下核シェルター「ピースルーム」は、自宅の庭などに埋設して使用。厚さ12ミリの頑丈な鋼板性の箱型の本体に、放射能や毒ガス・サリンなど化学物質も除去できる空気清浄機、簡易ベッド、トイレ、食料を備蓄。避難した家族が約2週間過ごせます。
さらに上部入り口にガレキなどがかぶさった場合、8トンまでのガレキを押し上げるパワージャッキも内臓しています。新築であれば建物の下に埋設することも可能。
本体のサイズは2.4メートル・2.4メートルから2.4メートル・6.1メートルまでの5サイズあり。価格も工事費や食料費までを含み税別1500万円から。設置工事は発注から工事完了までに約半年間。日本での発売元は鹿児島市の七呂建設となっています。
【放射性物質などの除去に対応する空気清浄器】
大阪府のシェルターは、放射性物質などの除去にも対応するイスラエル製の空気清浄器を販売しています。価格は280万円程度で医師や自営業者らが購入。マンションなど既存の建物の一室をそのままシェルター化できます。
2016年までの問い合わせ件数が年間10件程度だったものが、2017年には一週間に10件以上とのこと。
【フィンランドの核シェルター事情】
日本の核シェルター普及率が0.02%という驚くべき数値のなか、北欧の小国フィンランドの取り組みを紹介します。
日本以上に平和愛好国で知られるフィンランド。しかし彼らはただ平和を願うだけでなく、最悪の事態に備えて国民の命を守る具体的な対策を打っています。それが全土に核シェルターを作ることでした。
空港や鉄道の駅など公共の施設をはじめ、町中にも周辺の住民がすべて入れる公的な大規模シェルターが用意され、各種シェルターをあわせれば全土で200万人以上が収容可能になっています。
たとえば、普段から市民が利用しているイタケスクスのスイミングセンター。このスイミングセンターは地上ではなく、岩山を掘って作られており、いざとなったら核シェルターとして使うことができるのです。
緊急時に必要な水は、プールの水を浄化することで賄えるうえ、空気の浄化装置、トイレ、数千人の避難民のための食料が用意されています。そのほか駐車場、アスレチックジム、遊園地なども核シェルターとして使えるようになっています。またプールの監視員も緊急事態には核シェルターの運用にあたる民間の防衛隊員という徹底ぶり。
フィンランドのように国が率先して国民を守る努力をしてくれるところならいいのですが、日本では自分の身は自分で守るしか手はなさそうですね。