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居心地のよい居間と寝室をつくるには
【居心地のよい居間と寝室の特徴】
高齢になると家の中でも移動が大変になります。夜中に何度もトイレで起きることも増えるでしょう。
風呂、台所、トイレといった水廻りの場所は、配管工事が伴うため、あとから簡単に場所を移動することはできません。そこで、トイレと寝室はすぐ近くに作ります。
足腰が衰えて大変になるのは階段です。いざという時のために寝室、居間、トイレ、浴室を1階にまとめ、生活できるようにすることも考えておきます。
【小さな段差もない平らな床でつまずきを防止する】
廊下と居間といった、建具の敷居部分につまずいて転倒する高齢者が増えています。バリアフリー工事で、小さな段差もない平らな床にして、転倒を予防しましょう。
居間の床材は、将来車イスでも使用できる強度のあるものを検討します。
【建具はドアよりも引き戸にする】
ドアとちがって引き戸は開けておいても邪魔になりません。目の前で突然開いたり、バタンと閉まる心配もありません。
大きな引き戸であれば、間仕切りかわりにすることも可能です。夫婦が別の寝室にする場合も、部屋を引き戸で仕切ればプライバシーも守りながら、気配を感じ取ることができます。
また引き戸はドアのように開けるたびに体を引いたり、よけなくていいこと。車イス生活になっても開口部が75センチ以上であれば、移動も楽にできます。
【室内がすっきりして地震対策にもなる造りつけ家具】
東北、熊本とここ数年のあいだに大地震が起きています。昔ながらの婚礼3点セットや鏡台、食器棚などの置き家具は地震のさいに倒れると危険です。
物を減らし、生活の場をスッキリとさせる意味でも、家具は置き家具でなく造りつけ家具にしましょう。または広めの納戸をつくり、そこにタンスなどの置き家具をまとめるのも手です。
【寝室や居間は広く】
子供が独立すれば家族の人数が減り、部屋に余裕ができます。そこで寝室や居間に余裕のスペースをとりましょう。
【照明は電球の交換頻度が少ないLEDにする】
年をとれば切れた電球を交換するのも一苦労。そこで、照明を長寿命・省電力のLEDライト(発光ダイオード)にします。
LEDであれば、電球色と昼白色の両方で調整ができます。
【夫婦別寝室のすすめ】
意識調査によれば、約4割が夫婦別寝室を希望しています。これは別に夫婦が不仲になった結果ではなく、夫婦どちらもが快適な睡眠環境を手に入れるための前向きな選択の結果です。
夫婦の休む時間が別だったり、夫のイビキがうるさくて眠れない、ベッドでゆっくりと本を読みたい、テレビを見たいなど、夫婦が別室ならば問題も解決します。
就寝中に万が一のことがあった場合を考えると、部屋のあいだに引き戸やドアをつけ、行き来ができるようにしてもいいでしょう。
特殊な例かもしれませんが、吹き抜けを利用する方法もあります。1階を夫、2階を妻の寝室にすれば、吹き抜けによってお互いに相手の気配が感じることができます。
【壁紙や建具のサンプルで失敗しないために】
壁紙、床材、建具などを選ぶ時は、かならずカタログ写真だけでなく、実物を見て確認します。
なぜなら、写真と実物ではイメージも風合いも異なるため。
とくに壁紙の場合、小さな面積のサンプル(見本)と、大きな面積で貼った実物では、実物のほうが白っぽくみえます。フローリングであれば、サンプルを床に置いてみましょう。
カーテンも昼よりも、夜に照明の下で窓いっぱいに広げて確認します。
サンプルがたくさんあって選ぶのが大変なときは、業者の担当者におすすめを聞きます。内装をまとめてデザインしてくれるインテリアコーディネーターやデザイン会社に依頼するといいでしょう。
【失敗したと後悔するもので、ベスト10に入るもの】
いざ住んでみると「失敗した」と後悔するもので、必ずベスト10に入るものがあります。
それは「スイッチの数と場所」です。
一般的な住宅(床面積40坪)で、40個を目安にしましょう。
トイレと玄関には最低1つ。廊下・階段・洗面所・外回りが2つ。テレビやオーディオ機器、パソコン、電話機などを使うリビングは6つ以上。ダイニングは4つ。電子レンジなど使うキッチンは6つ(そのうち1つは200W)。