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外壁塗装で損をしないための知識
【外壁工事の費用はだいたいいくらかかる】
一般的な規模の二階建ての住宅で外壁と屋根を同時に塗り替えると、およそ80万から120万円ほどかかります。
ただし、塗装に使用する塗料や面積、回数によって金額は変わります。高額な無機ハイブリッド塗料を使えば、外壁の塗り替えだけで150万円を超える場合もあります。
【塗装工事の内訳】
外壁塗装工事の費用は、以下のとおりです。
・塗料と養生資材代 20%
・足場代 20%
・人件費 30%
・固定費 30%
ここから極端に費用が安かったり、大幅に値下げに応じる会社には注意が必要です。
【外壁と一緒に屋根を塗れば経済的】
塗装工事の内訳をみてもわかるように、塗装工事費用の約半分は「職人の人件費(30%)」「足場代(20%)」です。
つまり、予算がないからと外壁塗装だけ塗り替えをして、屋根を塗らないのはもったいないことになります。足場代はかかるため、同時に屋根も塗りましょう。
また屋根を塗る時は、屋根を高圧洗浄します。高圧洗浄で落ちた屋根の汚れは壁を汚します。それならば、壁と屋根を同時に塗ってしまったほうが一鳥二石と考えましょう。
【足場代を無料にしますは信用できない】
足場の設置は、とても重要です。職人の安全のため、職人が安心して作業をするため。そして、足場をメッシュで覆うことで、塗料やゴミが近所に飛ぶことを防ぎます。
足場を組むことは、品質管理だけでなく、近隣トラブルの防止にもなるのです。
【塗料の種類と耐久性】
外壁塗装に使う塗料は、アクリル樹脂(5〜7年)、ウレタン樹脂(10〜13年)、シリコン樹脂(10〜15年)などがあります。カッコ内は耐用年数です。
アクリル樹脂は、費用的には一番安いけれど耐用年数が短いため、お勧めできせん。ただし新築時によく使われているため、アクリル樹脂が使われている新築住宅は、一度目の塗り替えを早めにする必要があります。
【JIS規定の促進耐候性試験の基準】
JIS規定の促進耐候性試験の基準によれば
・2000時間、耐えられる塗料を耐候型1種
・1000時間、耐えられる塗料を耐候型2種
・500時間、耐えられる塗料を耐候型3種
となります。
耐候型1種であれば、最低でも10年もちます。塗料カタログに記載されているので、目安にしましょう。
【塗装工事の流れ】
実際に塗り替え工事がどのような手順で行われるか紹介します。
・現状の把握と色などの確認
・ご近所へのあいさつ回り
・足場の設置
・屋根と外壁の高圧洗浄
・養生と塗る前の下準備
・下地処理と調整
・外壁の下塗り
・外壁の中塗り
・外壁の上塗り
屋根の塗装
・屋根の錆止め塗装
・屋根の下塗り
・屋根の中塗り
・屋根の仕上げ塗り
・付帯部の仕上げ塗り
・確認検査と足場の撤去
となります。