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地震の揺れから家を守るエアー断震システム
ここでは耐震、制震、免震につぐ断震について説明します。
【エアー断震システムとは】
耐震とは、揺れに耐える住宅づくり。家はかなり揺れ、家具などは暴れまわり、室内はかなり散乱します。
制震とは、建物が揺れを吸収する住宅づくり。吸収しきれない揺れによって壁などにヒビが入ることがあります。
免震とは、地震の揺れから建物を免れる住宅づくり。装置が高価なのでコストがかかります。東日本大震災では、某住宅メーカー製の免震装置が大きな横揺れに対応できずに破損したり、機能しないこともありました。
断震ことエアー断震システムは、エアー(空気)で住宅を浮かせて地面の揺れと切り離すことで、揺れを断つ住宅づくりです。家が揺れないので家具の転倒や建物のダメージがほとんどありません。
基礎を二重に作っておいて、地震センサーが地震の揺れを感知すると、基礎の間にコンプレッサー(圧縮空気を作る機械)で空気を入れます。この空気で重さ100トンもある一戸建ての住宅を一瞬で浮かせます。
およそ震度3から4の揺れを感知すると浮上します。揺れがおさまると住宅は元の位置に戻ります。ガス、上下水道、電気など建物が浮いても損傷しないよう、余裕をもって設置します。
地震波には、地震が起きたときに最初に発生する初期微動(P波)と初期微動のあとに発生する主要動(S波)の2種類があります。エアー断震システムはP波を感知して作動するため、大きな揺れが来た時には家が浮き、家の中では大きな揺れを感じることなく過ごせます。
なお2017年現在、エアー断震システムが設置できるのは木造および木質系建築物となり、神社仏閣での採用実績もあります。鉄骨などの大型物件は開発中とのこと。
【リフォームでの断震システム施工について】
神社仏閣のような歴史的に残す意義のある建物ならともかく、現在ある建物を活用するリフォームやリノベーションでのエアー断震システム設置・施工は考えないほうがいいでしょう。
なぜなら、リフォームやリノベーションで現在ある家を安全なものにしようと考えたら、既存住宅の移動をしたうえ、基礎を新たに作り直す大がかりな工事が必要になります。
これによって、新築で建てる以上のお金がかかることもあるからです。同じくらいの金額がかかるのであれば、最新の耐震基準に適合した新築を建てるべきです。
工期も一般住宅より約10日間程度の追加ですみます。
【エアー断震システムの実績】
東日本大震災時、青森から静岡県までの地域で、エアー断震システムを導入した住宅の被害はゼロでした。
【エアー断震システムの費用】
エアー断震システムを導入する費用は、土地や建物の大きさなどにより異なります。
免震工事の約1/3と記載しているホームページもあれば、500万円前後の予算で設置可能と書いてある本もあります。
エアー断震システムのメリットが安心だとすれば、デメリットは高級車一台分の費用です。