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リノベーションの基礎知識

 

【リノベーションとリフォームの違いについて】

 

リフォームは、元の状態に戻すこと。いわば原状回復を目的としています。

 

壊れたガス器具を同じレベルの物と交換する、破れた壁紙を張り直す、外壁塗装の塗り直しなど、マイナスをゼロに戻す行為でもあります。

 

もともと住んでいる一戸建てやマンションを新築時の状態に戻すことと考えてよいでしょう。

 

リノベーションとは、古くなった、壊れた住宅を修復・再生するだけでなく、手を加えて、さらによくすること。

 

古くなった設備や内装を新しくするだけでなく、自分の趣味や好きな生活の雰囲気、生き方にあわせて住宅の性能や価値を新築時よりも上げることです。

 

水回りの配管の位置や、台所・風呂の場所を変更するような大規模な工事は、リノベーションになります。

 

最近は、自分の住みたい地域の物件を中古でお得な価格で購入し、自分好みに作りかえるリノベーションが人気です。

 

ほかにもリノベーションされた賃貸住宅を選んで借りるという手もあります。

 

 

 

【リノベーションのメリット】

 

>>自由に設計ができる

 

注文住宅でもないかぎり、ほとんどの方が販売会社が決めたお仕着せのプランで内外装や部屋割りを決めていると思います。

 

リノベーションは、自分らしく、誰に遠慮することもなく自分らしさ(個性)を出すことが可能です。

 

ただしマンションは、建物そのものの構造によって、できる工事とできない工事があります。また、管理規約で使える内装材などが制限されているところもあります。いくら自由といっても、法律にはかないません。こんなはずではなかった・・とならないよう、事前に管理規約は確認しておきましょう。

 

>>新築よりも費用が安い

 

リノベーションなら、プランや業者にもよりますが、新築を購入するよりも費用が3割程度はお安くすみます。

 

>>選択肢が多い

 

中古住宅、中古マンションから物件を選べるので、新築よりも物件の選択肢が広くなります。

 

 

 

【リノベーションのデメリット】

 

>>住むまでに時間がかかる

 

あなたのこだわりを現実にするのが、リノベーションです。

 

こだわりを現実に移すには、何度もじっくりとした打ち合わせが必要になります。結果、住むまでに時間がかかるのです。

 

>>中古物件なのでトラブルや耐久性に注意が必要

 

築年数の多い中古物件を購入するので、建物自体の耐久性に疑問が残るものもあります。また隠れたトラブルがあるかもしれません。

 

中古物件のよしあしは、プロでないと見極めできません。物件を見学するときはリノベーションのプロに同行してもらい、アドバイスをしてもらいましょう。

 

そのためにも、物件を購入してからリノベーションしてくれる業者を探すのではなく、リノベーションを依頼したい業者を探してから物件を一緒に探す必要があります。

 

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【リノベーションのよくあるトラブル】

 

>>入居してからカビや結露が発生した

 

中古物件。とくに中古マンションは、リフォーム済みが多く。そうなるとキレイなところしかわかりません。弱点が隠されてしまうのです。

 

現状渡しであれば、壁などの汚れがあって見た目は悪いものの、室内の傷み具合がわかるので、部屋の弱点がわかります。購入してから「こんなハズではなかった・・」と後悔するよりも、購入前に「欠点はあるけれど、解決できる」といった前向きな対応が可能です。

 

>>住んでからわかる住民のトラブル

 

マンションにかぎらず、トラブルで一番多いのが住民トラブル。とくに人間関係と生活騒音です。こればかりは住んでみないとわかりません。

 

壁が薄いのに深夜にどんちゃん騒ぎをする、上階の子供が夜中もドスドスと走り回る足音で眠れない、早朝に廊下にて大声で携帯電話で話す、ドアを手で押さえずにバタンと閉める、などなど・・・。

 

管理組合のお知らせや理事会の議事録、住人トラブルや苦情がないかなど、見学中に近所の住人に声をかけて情報収集しておきましょう。

 

>>希望のリノベーションをしたら資産価値が落ちた

 

乗用車の中古買取価格が高い色は「白」と聞いたことがあります。人はあまりにも突飛な色や形は好まない傾向にあります。

 

たとえばファミリータイプのマンションを購入し、ワンルームタイプに大幅リノベーションをしたけれど、特殊すぎて買い手がつかないことも。また最寄り駅から遠すぎて、利便性が悪いため、買い手がみつからない場合もあります。

 

将来、ずっと住み続けるのであればいいのですが、いつか売る可能性があるなら注意が必要です。

 

>>マンションに入居したら修繕積立金が上昇した

 

マンションには管理費が存在します。修繕積立金も管理費の一部。

 

ローンの返済で手いっぱい。それなのに、入居したら修繕積立金がアップ。または修繕積立金が不足していて、数百万円の一時金を請求された、など。

 

予防策としては、最後に大規模修繕をしたのがいつか。何年後に大規模修繕があるか。費用はどうなっているか、を確認しておきます。

 

 

 

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